301〜310 おろかなせいじゃ 君の嘘はどうしてこんなに優しく僕を傷つける 愛は臆病 それを罪と呼びますか ならば俺は そのやさしさを貪った獣でしか なかった 愛なんて恋なんて 不要だと笑ってくれて構わなかったのに この手が腐ってしまえばあなたの心 貰えましたか 罪を犯した右の腕 約束は今でも有効ですか 願い届かず涙が腐りました 311〜320 神よ これが私の報いなのですか 世界見送る涙 ロザリオと背徳 神様は十字架を知らない 嗚呼 殺人日和の今日この頃 何もいらないから君の命だけちょうだい 人殺しの祈りで天国へ行けますか? さようならすら言えないお別れ ふたりぼっちの孤独 終幕がおやすみだったことを知っているかい 321〜330 いつまでどこまで狂い続ければ世界は終わるのか ? 抑えきかず零れる罪悪 目の前にあるはずの狂気の名前を知りたいんだ 愛してください喉元に張り付いた呪縛 願い 君の名に捧げ これが救いならば神様どうかあの人に祝福をあげて ずるくてやさしいあなたよ さよならつげてもなみだをみせなくていいですか 君が好きだと言ってくれた頃の 俺には 手遅れだと気付いた瞬間に昇華を望んだの は 囚われたまま生きるというお前が 331〜340 かつて愛を囁いた唇を黙らせる それは死と呼ばれる洗礼 殺す以外の道を選択できないなら華を散らせましょう それでも愛したかったのだと誰に言う ? 恰好つけることでしか保てなかった弱い恋を 許して 全て終わった頃に忘れられた慟哭が 響く 天国は空の彼方に消え て 敵討ちの末路 甘くない心中が世界にひとつくらい存在したって構わないでしょう? あたたかな指先を 砕いてしまいたかった 瞼の裏で蒸発した想い 341〜350 泪雨の夜明け 極彩色の悪夢 あなただけは手の内に残したいのです 出鱈目な指先で窓枠の木目をなぞ って シュメッテリンゲの標本 細胞ひとつひとつにあなたが染み付いて離れない 甘い蜘蛛の巣 ふかい海の底で生きる魚のように涙など知らず生きていけるの なら ば 瞳が焼け落ちそうなほど鮮烈な 青 どうか笑ってくれるな(ころしたくなるじゃあないか) |